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創作舞踊劇アンデ・アンデ・ルムッ解説
No.97 / Group:what's new お知らせ
WriteDate: 2010/08/24(Tue) 14:48 [修正]
インドネシア芸術大学+マルガサリ 公演演目
創作舞踊劇 アンデ・アンデ・ルムッ について


「世界のシンデレラ・ストーリー」から

ジャワの「シンデレラ物語」ともいうべき題材で、ふだんは蔑まれている娘が、最後には王子から求婚されるという大逆転物語になっています。踊り、セリフ、音楽が実に巧みにブレンドされ、まるでジャワの田舎の芝居のような気安さと朗らかさに満ちています。日本にも昔あった「村芝居」の風景といってよいでしょう。荒唐無稽ともいえるドタバタ劇ですが、民衆のもつ願いや憧れが巨大な蟹や鳥になって私たちに迫ってきて、時を経つのを忘れることでしょう。



■アンデ・アンデ・ルムットあらすじ

 ダダパン村に住む寡婦[やもめ]に、上からクレーティング・アバング(赤い水差し)、クレーティング・イヨ(緑の水差し)、クレーティング・クニング(黄色い水差し)という三人の娘がいた。ところが、寡婦は何故か末娘のクニングを虐待していた。(異伝によっては、クニングは継子になっている。)

 川へ食器洗いに行かされたクニングが、あまりの辛さにアラーの神に祈って泣いていると、巨大なコウノトリ[バンゴ・トングトング]が現れて口をきき、仕事を手伝ってくれた。(異伝によれば、このコウノトリは亡き父の化身らしい。)それから毎日、手伝ってくれるようになった。

 そんなある日、王子アンデ・アンデ・ルムットが民間から嫁選びをすることになり、上の姉二人は着飾って王宮へ出かけるが、クニングは「ダメよ、あんたはブスだもの」などと言われて置いていかれた。するとコウノトリが来て、「私の手助けも今日が最後だよ」と、魔法の椰子の葉脈[サダ・ラナング]をくれる。母が「お前には着替えたり体を洗ったりさせないよ」と引きとめようとするが、クニングはそれを振りきり、体を洗いもせず、ボロ服のまま出ていった。

 一方、姉達は橋のない川に行く手を阻まれていた。川の神に祈ると大蟹[ユユカングカング]が出現し、それぞれのキスと引き換えに川を渡してくれた。だが王宮に着くと、王子は会ってくれようとさえしない。二人は既に大蟹によって「使われて」いるからというのだ。

 その頃クニングは例の川にさしかかり、大蟹に渡してくれと頼んだが、大蟹はクニングのみすぼらしい姿を笑うばかり。怒ったクニングが魔法の椰子の葉脈で川を打つと、たちまち川が干上がった。大蟹は元に戻してくれるよう懇願し、クニングは水を戻してやった。それから帰りがけの姉達に出会って馬鹿にされたが、構わずに王宮に行った。母の王妃はクニングのみすぼらしさを見て邪険に追い返そうとするが、王子は「この人こそ私の待っていた人だ」と中に入れて、洗って着飾らせ、結婚した。



演出家
ユディアリヤニ(Prof. Dr. Yudiaryani, M.A. )

1956年6月30日ジャカルタ生まれ。アジア太平洋地域国際演劇ワークショップメンバー,国際演劇協会(ユネスコ)メンバー。スマトラ・サマン舞踊の制作及び舞踊家として、ISIジョグジャの台湾国立台南芸術大学親善訪問に参加。インドネシア国家教育省発行の演劇教育誌に寄稿。言語と演劇芸術専門家理事会及びブルネイ・インドネシア・マレーシア言語審議会メンバー。ジョグジャカルタ女性演劇コミュニティ代表及び演出家。現代演劇脚本及び演出の教育インストラクター。オーストラリアのアデレードとメルボルンにて、フォード財団とアジア・リンク2004主催によるアート・マネージメント国際レジデンシーの参加アーティスト。ISIジョグジャとアメリカ人作曲家ヴィンセント・デルモットとの共同作品「バリ・チャンドラキラナ王パンジ物語オペラ」の演出(2003年)。ISIジョグジャとオーストラリア人作曲家ヴェルナー・シュルツに国際共同演劇作品「オイディプス王」の演出(2007年)。


舞踊監督
ジユ・ウィジャヤンティ(Jiyu Wijayanti M.Sn.)

1960年1月30日ジョグジャカルタ生まれ。ジョグジャの代表としてドイツ及びユーゴスラビア公演(1986年)とベトナム公演(1995年)。ISIジョグジャのフィンランド・クオピオでのダンスフェステバル公演に参加(1996年)。ISIジョグジャのフィンランド・ヘルシンキでのASEANフェスティバル公演に、振付家及び舞踊家として参加(2003年)。スリンピ・メルディの振り付け(2004年)。キドゥン・ニル・バーヤの振り付け(2005年)。ブドヨ・ソンゴ・ブウォノ及びブドヨ・サブド・アラムの振り付け(2006年)。ブドヨ・サン・アムルウォ・ブミの舞踊家(2008年)。ISIジョグジャのポルトガル公演にブドヨ・エリンエリンの舞踊家として参加(2009年)。紀要「Jurnal ISI Yogyakarta」に、ハメンク・ブウォノ9世治下のブドヨ比較論を寄稿。


公演情報

公演日 2010年9月18日(土)
会場   ラブリーホール 大ホール
開演  14:00(開場/13:30)
料金  大人 2,000円 学生 1,000円(全席自由席・税込)
会員料金大人 1,800円 学生 1,000円(全席自由席・税込)
※6歳未満無料

出演  インドネシア芸術大学名、マルガサリ名
主催  マルガサリ・(財)河内長野市文化振興財団<ラブリーホール>
会場アクセス http://lovelyhall.com/access/train.html

チケット好評発売中!
●ラブリーホール・サービスカウンター 0721-56-6100
(チケット予約専用テレフォン) 0721-56-9633 【10:00〜21:00】


●演目
ジャワガムラン古典曲
ジャワ古典舞踊
 男性仮面舞踊 クロノ・トペン
 女性6人による宮廷秘舞 ブドヨ
創作舞踊劇 アンデ・アンデ・ルムッ

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